ゼロからイチをつくれる人 イチからヒャクにできる人
今朝のニュースはノーベル賞の受賞で賑わっていますね。
ノーベル医学・生理学賞を受賞した大村智さん、ノーベル物理学賞を受賞した梶田隆章さん、お二人ともすばらしい偉業を成し遂げられました。
どんな研究なのか、私にはよく分かっておりませんが(笑)何となくすごい事なのだと感じています。
大村さんのコメント(日経新聞)などを読んでいて感銘をうけた部分がありました。
「科学者は人のためにやることが大事という精神でやってきた。」
「人と同じことをやってもダメ」
「やったことはだいたい失敗してきた。でもびっくりするくらいうまくいくときがある。それを味わうと何回失敗しても怖くなくない」
「1、2回の失敗はどうってことないよと言いたい」
普通の人には考えられないくらいの逆境を乗り越えてきた大村さんを支えたのは16年前に亡くなった奥さんと祖母の言葉だったそうです。大村さんは「人のためになることを考えなさい」と小さい頃、祖母から言われ続けました。そして、研究の分かれ道に来るとその言葉を思い出し判断しているのです。
これは、会社経営における経営理念と一緒だなぁと思いました。どんな人間でも生きていれば、たくさんの意思決定をしなければなりません。ぶれない意思決定をしていくためには理念は必ず必要となってきます。大村さんは「人のためになること」という利他の精神を貫いた結果、世の中になかったモノを創り出しノーベル賞を受賞されたのだと思います。
____ゼロからイチをつくれる人。
昨年末、「ゼロ トゥ ワン」という本が流行っていました。作者はアメリカの起業家、投資家のピーター・ティールさん。この本は要するにゼロからイチをつくることが大切なのだということです。ピーター・ティールさんの言葉で印象的なのが「ほとんど賛成する人がいないような大切な真実とは、なんだろうか?」という問いです。答えるのは本当に難しいですよね。そして何かに気づいたとしても、その事実を世の中の反対や中傷に負けない勇気が必要になります。
僕が思うのはゼロをイチにする人は本当に素晴らしい。しかし、イチからヒャクにできる人も世の中には必要でとても大事だと思います。要はどちらが良いということではなくゼロからイチの視点を常に持っていることが大切なのだと思います。
(専務取締役 吉田 章)
※写真は野未会。私たちも常識・慣習にとらわれず新しい価値を創りだします。