平ボデーとは
平ボデーとは、荷台部分が平らで、アオリと呼ばれる落下防止用の板がついているトラックのことです。荷台の高さには超低床型平タイプ、全低床型平タイプ、高床型平タイプの3種類があり、シンプルな形状でどんな荷物でも運びやすい汎用性の高いトラックです。
平ボデーの特徴
平ボデーは荷台部分にアオリと呼ばれる落下防止用の板が取り付けられています。アオリは後方・左右にフラットに開くため、荷物の積み下ろしがしやすい構造となっています。
平ボディトラックの規格は主に2t・4t・10tの3種類があり、積み荷に合わせて適切な規格を選択することができます。
荷台の高さは3タイプ
平ボデートラックの地上から荷台までの高さには3つのタイプがあり、積み荷や走行距離によって最適な高さを選択できます。
①超低床型平タイプ(高さ780mm~785mm)
超低床型平タイプは、小口径のタイヤを装着することで、地上から荷台までの高さが低くなるように設計された平ボデートラックです。荷台の高さが低いため、積み荷の積み下ろし作業の負担が少なくてすみます。
小口径のタイヤを使用しているために、振動が運転席に伝わりやすく、乗り心地はあまり良くありません。したがって、荷物の積み下ろし作業が多く、かつ短距離で運送する場合に最適なタイプです。
②全低床型平タイプ(高さ840mm~970mm)
全低床型平タイプは、超低床型平タイプと高床型平タイプの中間に位置するタイプになります。
積み荷のしやすさと乗り心地の良さの両方を兼ね備えた、バランスの良いタイプと言えます。用途や運送距離が決まっていない場合でも、多様なニーズに対応することができます。
③高床型平タイプ(高さ925mm〜1,105mm)
高床型平タイプは、大口径のタイヤを装着することで、地上から荷台までの高さが非常に高く設計された平ボデートラックです。
高さがあるため、フォークリフトやクレーンでの積み下ろし作業に適しています。大口径のタイヤは運転席や荷台への揺れや振動が少なく、長距離の運送にも最適です。
使用上の注意点
平ボデーを利用する際には、荷崩れや落下防止の対策が必須です。以下に、荷物の積み方に関する注意点を記載します。
ロープ・シートを適宜利用する
積み荷を固定するために、ロープやシートを使用してください。ロープは強度のあるものを使用し、積み荷をしっかりと固定します。シートは穴が開いていないか、裂けていないかを事前に確認しておきましょう。シートは常に荷台にかけておくことが望ましいです。
積み荷のバランスを考える
荷物を積むときは、バランスを考えながら積みましょう。重量のある荷物と軽量の荷物とのバランスをとり、重量配分が対称になるように積み上げます。左右どちらかに荷物が片寄ると、荷崩れが起こりやすくなります。
平ボデートラックの大きさの規格は2t・4t・10tの3種類、高さは超低床型平タイプ・全低床型平タイプ・高床型平タイプの3タイプがあります。積み荷や走行距離などを考慮して、最適なタイプを選択するとよいでしょう。