よい労働環境を目指して
みなさん、トラックが国内輸送の何割を担っていると思いますか?
正解は9割です。残りの1割が列車、船、飛行機になります。トラックがいなくなると日本がストップしてしまうということです。
そのトラック業界では、現在、ドライバーさん不足と言われています。いろいろな原因がありますが、大きな原因の一つとして長時間労働が挙げられます。
昨年のことですが、厚生労働省が『トラック輸送における取引環境・労働時間改善中央協議会』という組織を立ち上げ、トラック運送事業者に対し労働環境の実態調査がありました。
(結果はこちらのページを参照 ※資料1)
調査結果を見てみると、拘束時間については1運行の拘束時間が 13 時間を超える運行が全体の 36.6%、16 時間を超える運行が全体の 13.0%というデータが載っていました。多くが長距離運行とのことです。また、『手待ち』も問題となっています。手待ちとは製品の完成を待ったり、積み込みや荷降ろしのスペースが限られていて順番待ちの状態を指します。1時間以上の手待ちが35%となっていています。
この拘束時間問題は、簡単に解決できるものではないと思います。ただ、我々も何もせずに傍観しているわけにはいきません。今年度から時間短縮委員会を立ち上げて拘束時間の短縮をしようと動き出しています。先日も委員会のメンバーが集まり意見交換をしていました。
自社のできることを考え、実行すること。そして、同業者やお客様と協力して時間短縮を進めていきたいと考えています。
社会に必要なこのトラック業界がよい労働環境になることを願って。
専務取締役 吉田 章